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 12.01.2023  CONFERENCE DE L’AMITIÉ SUR LES ESTAMPES JAPONAISES À LA VILLA LA LUNA  ヴィラ・Lunaにおける版画についての友情参加講演会 Maison des seniors VILLA LA LUNA の企画による アジア美術館・葛飾北斎展の観賞訪問に際し、その一環として 日本の版画についてのミニ講演会が希望され、 ARJNCA あてに依頼があった。因って 田島会長が担当者となり、 2023 年 1 月 12 日 11 時より salle Venus にて、 依頼された テーマ 「日本における版画の重要性と影響」についての参加講演会を開いた。 講演内容の概要は以下である; まず 8 世紀に中国から伝わった木版画技術から 19 世紀中葉に開花した日本特有の版画文化に至るまでの歴史的背景の説明から始められた。 中国は仏教布教の為に経典を版画印刷し日本に伝えたが、それをきっかけに漢字が広く日本に浸透した。その後、漢字は日本語の発音と文化に適合されて行き美しい形のひらがなの誕生となる。そして特に 11 世紀の宮廷文化の華やかな時代に女性によるひらがな文字で書かれた「源氏物語」が有名である。しかしその後日本は徐々に武士の勢力が強くなり首都である京都も廃墟となる等、 15 世紀から 16 世紀にかけては戦国時代であった。その末 17 世紀初頭に徳川家康将軍が江戸(今の東京)に幕府を設置し、戦国の世を統一した事により泰平の時代が訪れたのである。江戸幕府は参勤交代を義務化し全国にある 250 以上の藩から諸大名を家来及び家族と共に江戸に一年おきに住まわせる制度を取り、主従性を確立させて社会の安定を図った。それに伴い往来の為の五つの街道 ( 主街道は東海道 ) が整備され、宿泊と交通の安全が確保されたので一般人の旅行も可能となった。葛飾北斎 ( 富獄三十六景 ) をはじめ、広重 ( 東海道五十三次 ) などの絵師たちは美しい景色を求めて旅をしたのである。又文化の中心が町民に移行したことにより商売が繁盛し江戸は一気に住民が 100 万人の大都市として栄えた。そしてあらゆる日本の芸術文化の発展が目覚ましく充実して行き、世界に誇る浮世絵や版画、歌舞伎、俳諧などの誕生、同時に寺子屋、藩校など